ステンドグラスに用いられる素材
02/10/09


ガラス

ステンドグラスに用いられるガラスは、通常の板ガラスと同じソーダ・石灰ガラスで、着色は原材料に金属酸化物などを添加して行います。 なお、ステンドグラスに用いられるガラスは通常下記の3種類です
アンティーク ガラス
  • 中世と同じ手吹き製法で作られたガラス。
  • 色数が豊富で 風合いがある。
  • 不透明なオパックと呼ばれる乳白色タイプのものがある。
  • 主にフランス、ドイツなどで生産されている。
  • 下記のガラスより高価。
キャセドラル ガラス
  • ガラスの表面に、人工的にさまざまなテクスチャーが付けられたガラス。
  • 機械引きとハンドロール式がある。
  • 色や厚みはほぼ均一。
  • アンティークガラスより透明度は低い。
オパールセント ガラス
  • キャセドラルガラスと同じ方法で作られた乳白色系のガラス。人造大理石として19世紀末に開発された。
  • ガラスの表面に斑(ふ)や大理石様の模様がある。
  • 反射光や人工光にも向く。


鉛桟

切断されたガラスは、H型の鉛桟によって組み合わされ、ジョイント部分をハンダで接合します。鉛桟の幅は4-12mm。厚みは8mmが一般的です。なお、コッパーフォイルという銅箔テープを用いて制作する技法もありますが、これらは建築には不向きで伝統あるヨーロッパでは殆ど用いられていません。また、ガラスとガラスの間には着色されたガラスパテを使用しています。

補強

補強として、真鍮の平板あるいは、角棒をパネルに対して直角に取付けます。また外周に用いるU字型の真鍮は、およそ10x10mmです。

施工図

抱き合わせガラスを用いた一般的な施工図です。この工法は、ガラス工事の弾性シーラント施工と同様です。なおステンドグラスの重量は、1平米あたり12-15kg。同じ大きさの6mm厚のガラス板とほぼ同程度です。(ガラスの比重2.5)大きなステンドグラスの場合、デザインを分割し、いくつかのパネルに分けて制作・施工する方法がとられます。望ましい1枚のパネルの大きさは1平米以下と言われています。

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ステンドグラス サプライ
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