●半田作業 ・作業中、こて先が酸化していないように見えてもケミカルペーストをこまめに使う
→半田の流れが断然違います
(ただし、臭いが相当きついので吸煙器がないとキビシイかもしれません。)
・半田表面の仕上げを何度もやり直すときは、共晶半田を使うとき以上にガラス&半田面を冷やす
(過熱気味になってきたときは、一旦作業を休み 半田部分の温度が高くなりすぎないようにする)
→これだけでも半田表面が白っぽくシワシワになることは8割くらい防げました。
それでもシワシワになったときは、その半田を落として新しい半田をのせる。
たったこれだけですが、それでもこの2点に行き着いてから仕上がりは共晶半田にかなり近づきました。
(ただ共晶半田のときの何倍も集中しないと出来ないので、すごく疲れますが(^^;))。
共晶半田の仕上がりを100とすると、
*ランプの面と面の接合部分のように半田量が相当量必要なところ…80〜85点
*平面上のピースとピースを繋ぐ、半田量が少なくてすむ部分は100点(遜色なし)でしょうか……。
たとえ仕上がりがパーフェクトでなくとも、ある程度の不出来であれば「鉛フリーを使用していますから(その証です&鉛フリーでさえ、
ここまで仕上げてます)」と制作者が誇れるくらいの気持ちになり、またステンドグラスの世界もそれを認められるような土壌ができる…
といったことも必要なのかなと、思わないでもないです。 逃げかもしれませんが(^^;)。
●パティーナ作業
パティーナに関しては、前後の処理に手間をかけることで、共晶半田と全く遜色なく真っ黒ツヤツヤにするやり方を見つけました。
中性洗剤+スポンジ でお湯洗い
↓
粉末クレンザー+ナイロンスポンジ でお湯洗い
↓
石膏の粉+ナイロンスポンジ でお湯洗い
*粉に黒っぽい色が出なくなるまで
↓
再度、中性洗剤&スポンジでお湯洗い
*この時、お湯を使って適度に作品全体を温めます。
温め具合は共晶半田のときと同じで大丈夫です。
↓
パティーナEXで、しっかり一度塗り
(二度塗ると、なぜかチラホラ銅色が出てしまうことが多いので)
↓
ポリワックス塗布 (容器の説明書どおりに使用)
これで、一旦終了です。
この段階では、極わずかに黒さが足りなかったり、数日後にはガラスが雲ったり脱脂不十分で半田の白っぽい粉が出て来たりするかもしれませんが、そのままにしておきます。そして一週間くらいしてから、黒い車用のワックスシャンプー(ノーコンパウンド)で水洗い。
この作業はポリワックス塗布後すぐにやるのは厳禁です。(せっかくのパティーナを削り取ってしまうようです)。以上で、終了です。
これでイヤというほど黒くツヤツヤになりました(抑えた黒or艶が好きな方には向きません)。
もちろん、ガラス面もピカピカになりますし白い粉も落ちて新しくは出てこなくなるようです。……ただ、お気づきの通り、とにかく工程を増やしてしまうのが難です。どの工程なら省けるか、どういったやり方に替えたらラクか、車用ワックスのベストはどれか……私もまだまだ研究中です。
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